アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ プレースタイル考察

今回はスペインの若手アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナについて考察していきたいと思います♪

ダビドビッチ フォキナはサーブも強く、セカンドサービスもよく変化しています。
加えて、ストロークも穴がなく安定感がありつつ攻撃性もあり、将来が期待される選手です。

また、若さもあって高い身体能力で普通諦めそうなボールでもカウンターショットで返してきます。
またタッチ系ショットもそこそこに使い、器用な選手でもあると思います【フォームはそんなに器用そうではないです】

フォアハンドのグリップは打ち方的にかなり厚めでウェスタンより少し厚くフルウェスタンほどではないくらいだと思います。

通常このグリップでは走らされた時に軸足がボールの近くにないとクロス方向に飛ばすのが難しいのですが、とんでもなく走ってしっかり軸足をボールの近くに持っていっています。

若いからこそできることではあると思いますが、厚いグリップの弱点を克服したようなフットワークです♪

また威力あるフォアハンドですが、意外とフォームはシンプル。
カウンターに能力を振っている印象があり、威力のないボールに対しては当たりの薄さなどが少し個人的には気になっています。
そういうボールが来た場合にはスライスやドロップに逃げているが隠している印象を持っていますが、今後注目してみて変わってくるかもしれません。

バックハンドでもフォアハンド同様にシンプルですが、リストを強く使うショットもあれば、クロスに打つときは体を大きく回転させたり、そうだと思えば時間がなければフェイスだけ向けてシンプルに返すこともある。

来たボールに対しての選択が上手だなーと感じています。

決して無理はせずに返球し、打ち込むときはしっかりと打つ。
この年齢だとは思えないプレーをしていますね笑

プレーの主軸はバックハンドになると思います。サービスゲームなどはサーブの優位性を使って自ら展開を作りますが、一旦ストロークに入るとベースはバックハンドから有利な展開を作ることが多いというかバックハンドを攻められるからそうなるのでしょうが、フォアハンドはカウンター系統のショットが多い印象です。

試合中にいきなりアンダーサーブを打ったり、ボールを全く追わなかったりと若さゆえの行動だとは思いますが、スポーツ選手で自分が商品にもなっているということを認識して活動を続けないと人気は出ないのかなーとも思います。
あまりまだ筆者もちゃんと調べ切ってはいないのですが、今の所ヒール役側に進んでいる気もします笑

戦術面も19歳と考えるとストロークでトップ選手と渡り合っているだけで既にすごいですが、今の所若さに頼った戦術でここからの伸び代が大きい選手です。

アグレッシブなカウンターショットに目がいく選手ですが、そこまでの辿り着くまでは堅実というか難しい選択をしていないからこそでそれがこの若さでできているのはすごいと感じています。

よく動けて弱点がなく、走らされれば走らされるだけこちらも動くことになり正直かなりやりずらい選手だと思います。

トップ選手ならば単純にストローク力やプレースメントで勝つことがあるでしょうが、それもタフな試合になることでしょう。

グリップが厚く弱いボールに対してフォアハンドの決定力は高くないと今の所筆者としては考えているのでフォアハンドがわにクロスでスライスなど取り入れると面白いかなーとも思いますが、なんなく返してくると思います。

ポイントどころでベースラインの内側に入って相手の時間を奪うなどシンプルなプレースメントの積み重ねで倒すか、どのショットもダビドビッチ フォキナよりも質の高いショットを打つ以外に体力面などで勝つのもなかなか難しく若さと安定感というのは怖いなーと感じます。

まだ精神的なブレによる敗北もありますが、基本同じ年代や特筆する武器のない選手との戦いには高確率で勝ってくると思うのでランキング20位以内には割とすぐにくるのではないかと思います。

本当にトップ選手に対して安定的に勝つためには＋α何かしらの武器が必要になってくるので今後に期待ですね♪