【今時珍しい技巧派テニス】バルボラ・クレイチコバ プレースタイルやラケット・ガットなどをまとめる

今回は全仏2021女子シングルスを優勝したバルボラ・クレイチコバについてまとめてみようと思います♪
【2021/6/15日初回執筆】

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選手情報

国籍 チェコ
生年月日 1995/12/18
身長/体重 178cm/62kg
利き腕/バックハンド 右/両手打ち
デビュー年 2011年
キャリアハイ シングルス【15位】/ダブルス【1位】

基本的にはダブルス選手として活躍してきた選手。
ジュニア時代は全仏、ウィンブルドン、全米ダブルスを優勝しているみたい。
6歳からテニスをしているサラブレッド!今現在でダブルスはツアー9勝。2021年の全仏シングルスも合わせると一年に一度はタイトルを取っている計算で安定感もあるな!

表記があやふやで
クレシコバと言われたり、クレチコバと呼ばれたりすることもあるらしいです。
チェコ語での発音はクレイチーコバーが近いとウィキ先生に書いてありました!

スタッツ

2021 2020
ランキング 15 65
試合数 33 14
1stサーブ取得率 68.3% 66.9%
サービスエース 101 48
ダブルフォルト 126 49
1stサーブ% 59.8% 63.8
1srサーブ入ったときの取得率 68.5% 66.9%
2ndサーブ取得率 48.9% 42.1%
ブレークポイント守る率 52.4% 55.7%
サービスゲーム取得率 68.3% 68.6%
サービスゲームプレー数 350 172
リターンポイント取得率 44.6% 44.5%
1stリターン取得率 39.2% 37%
2ndリターン取得率 53.4% 56.9%
ブレークポイント時の取得率 45.6% 41.2%
リターンゲーム取得率 38.8% 35.4%
リターンゲームプレー数 348 178

ダブルスでしっかりと結果を出してから最近シングルスの試合に出るようになったみたいですね。
スタッツを見る限りサーブが苦手でダブルフォルトの数が多いように思います。

2020年の試合の数は少なく2021年は現在で倍近くの試合数をこなしています。
去年はコロナの影響もあるでしょう。

これからどんどんと試合を重ねてスタッツも正確に出るので、今はまぁダブルフォルトが多くて、サービスが苦手くらいしか見えないですね♪

去年と比べるとセカンドサービスでの取得率が上がっているので今まさにサービスを強化しているのだと思います!

プレースタイル

プレースタイルは今時珍しい緻密なコントロールから優位性を見出すプレーヤーです。
もともとがダブルスプレーヤーで相手の動きをよく見てコントロールするようになったのでしょう。

威力よりもコースを振り分けてプレーをするのでプレースメントの勉強に適した選手ですね♪

フォアハンド

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打っている動画を見るととても薄く見えますが、静止画でみると思ったよりも厚く見えます。

セミウェスタンくらいの薄い握りくらいと認識しておきましょう!
無理をしないプレースタイルで振られればスライスやロブで返球し次のチャンスが来るまでまつ印象です。状況に余裕があればクロス、ストレートにコントール重視のショットを打ちます。
動きながらで難易度が高ければセンターに返しとりあえず、無駄な取りこぼしがないように安定感に重きを置いているフォアハンドです。

バックハンド

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フォアハンド同様に安定感重視のバックハンドですが、フォアハンドに比べると強打が多い選手です。
バックハンド同士の打ち合いになると先に角度のついたショットを打つことが多く、コントロールとパワーを兼ね添えています。

バックハンドクロスが角度をつけるときは体を大きく回転させていて、ボールへの入り方などはとてもきれいなので参考にできる選手です♪

ここを参考にしたい!

ポイント

・走らされたらスライスやロブで無理なく返球【おっちゃんテニスには重要かも】
・パワーテニスにも十分に通用するコントロールや時間の作り方
・バックハンドクロスの角度をつけるときの体の使い方

クレイチコバ は自分の得意な展開になるように時間を作るのが上手で、相手に気持ちよくプレーをさせません。
パワー系がガンガンクロスに打ち込んできてもクレイチコバ の守備範囲であれば適切に返し、角度をつけて優位性のあるプレーに引き込みます。

取りこぼしが少なく安定的にプレーする連取なので守備的なボールなどはプレースメントの参考にできそうですね♪

クレイチコバのここを攻め込みたい

フォアハンドの走らされるボールはほとんどの場合潔くスライスで逃げます。
その時のボールはそこそこの精度で攻撃を防ぎますが、ドライブでとれる範囲だけど準備不足だなという展開の時はクロス方向に角度のあるボールを打つのが苦手な印象があります。
そうしたときにきっちりとコースをつけてボールを打つことができれば、相手選手にとって優位な展開に持ち込むことができると思います。
単純な威力重視のボールをきっちりと態勢が作れる状況で返球させると上手にリセットボタンを押すように状況を戻されますが、そこからの展開はクレイチコバの得意とするパターンではないはずです。

また、深く高く跳ねるボールを打つときは打点を後ろでとらされていることも多々あり、そういったときも返球は甘くなるケースが多いように感じます。

攻め込むのであればフォアハンドを走らせた状態を作り出してからになると思います。
また、今回優勝したクレーコートは球足の遅いコートでクレイチコバにとってはきっと有利なコート。
球足の速いコートであれば今の作戦はより効果を発揮すると思います。

シングルスのキャリアを始めたばかりのクレイチコバですが、球足の速いサーフェイスでどんなプレーをするか楽しみではあります。

ウィリアムズ兄弟が出てきてから、女子テニスはパワーテニスが席巻する時代が長く続いているのでクレイチコバが打開の一手を打ってくれることを期待します♪

使用ラケットとガット

使用ラケットはエクストリームMPを使っていて、
ガットは公式情報はなかったのですが、海外サイトをサーフィンしていると
ソニックプロとベロシティマルチのハイブリッドを使っているようです。

なかなかコアなガットなので知らない人の方が多いでしょうし、ハイブリッドなので真似するのもちょっとめんどうですね笑

まぁプロだから実際は今のエクストリームではなくてプロストックTGT285エクストリームを使っているって話。

筆者が今販売されているエクストリームのインプレはしてて、最近出てきた期待の若手選手もエクストリーム使っているから下にリンクを張っておくぜ!

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