テニスの試合に勝つという目的において最短の上達方法を考えてみる

テニスが上手くなるとはまた少し違う観点かもしれませんが、こと学生や社会人の試合に勝つための最短の練習とはどんなものなのか筆者なりに考えて記事にしてみました!

テニスの7割が4球以内に終わる

まず、プロの世界の話になりますが、ポイントの7割が最初の4球までに終わります。
サービス、リターン、その後の少しの展開でのポイントが多いというわけです。

我々趣味や、学生の全国未満の試合ではそれとはちょっと違うパターンも多いとは思いますが、
テニスの試合で勝つという目的を達成するためには、日本の伝統的なストローク中心のメニューというのは少しずれがあるように思います。

もちろんストローク練習は絶対にいるし、ストロークが安定しないとテニスを楽しむという観点ではあまり有意義ではないから、ストロークの練習も大事だぞ!

試合において大事なポイントまとめ

・プロの世界ではポイントの7割が4球以内に終わるため、サービスとリターンの精度が鍵を握ると言っても良い。
なので練習の多くは実はサービス練習とリターン練習に割くと良い。
また、サービスゲームだろうが、リターンゲームだろうが、その二つが良ければポイントを取るための形をしっかりと作れば高確率で試合に勝てるようになるでしょう。

サービス

テニスの試合に勝つにおいて最も大事なのはサービス

実際テニスの試合に勝つという目的においてはサービスの向上が最も大事だと思います。
1ゲームで4ポイント区切り、それを6ゲームとれば勝ちなスポーツでまずは自分のサービスゲームを安定的に取れるサービス力があれば大崩れはしないし精神的にも有利になれます。

サービス上達のコツ

サービスと一口に言っても本当に色々なサービスがあります。
好きなプロの真似からオリジナルのサービスを作れば筆者としては問題ないと思います。
筆者の場合はピートサンプラスのサービスに憧れていましたが、無理ができない年齢なので現在のイメージはフェデラーの真似をできるだけ使用くらいのスタンスです。

そのほか色々な方が色々なアドバイスやサービス方法をユーチューブやブログで公開されています。
それも参考にすれば良いのですが、筆者からサービスのアドバイスをするとすればグリップの握り方だけは薄く、
イースタンよりコンチネンタルの方が良いということです。

もちろん、打ちにくければ多少の厚みを持たせては良いとは思いますが、厚いグリップのサービスでは上手くなっても上限があると思います。

フェデラー、ズべレフ、ジョコビッチ、ナダル。
どの選手のサービスの構えを見てもグリップが薄くなっていることがお分かりだと思います。
簡単に言えばグリップが薄いほど手首の可動域が広がりラケットのスイングスピードが速くすることができます。

その可動域の広さが故に難しさも感じるとは思いますが、人間慣れなのでこのグリップだけは敢えて薄い握りが良いと言わせていただきます。

プロの真似をすれば原則フォームはなんでもOKだけど、グリップは薄い方が絶対いいってことだな!

そうですね。薄い握りで振り切れば回転量も増えますし、フラットサービスももちろん打てます。
練習量がものを言うとは思いますが、手首の可動域が広いこととプロネーション時のフェイス感覚を掴むまで諦めずに練習するといずれ、ハマる時がくるはずです。

あとは、社会人の話になるけど、サーブを強くしようと思ってサービス練習を多く取り入れたとしても明らかに肩と肩甲骨の可動域の狭さから一般的に正しいサービスの形になっていない人も多い。

時間は多少かかるかもしれないけど、体の硬さが原因でスムーズなスイングができていない場合は、サービスの練習よりも肩周り、肩甲骨中心のストレッチの方がサービスの向上には役に立つと思うぜ!

【おっさんにはこの気持ち痛いほどわかる】

サービス打ちっぱなしの時間は必ず必要

日本のレッスンの中ではサービス練習の位置付けってアップみたいな印象ってないですか??
試合に勝つという目的を達成する上では普段の練習から集中したサービス練習が必要だと思います。

合わせて、ネットの向こう側にリターンを置けばリターン練習も兼ねて行えるのでサービスを軸にした練習を多く取り入れると良いでしょう!

筆者が2時間練習するとしたら30分はきっちりとサービスの練習をするぜ!
【リターンも含めると1時間はサービスとサービスとリターンに時間を割いている。】

セカンドサービスも高いレベルで練習する

セカンドサービスは入れないと失点するのでいれにいくサービスを打ってしまこともたびたびありますが、
筆者的にはNG。
特に高いレベルで将来的にプレーをしたいのであれば、なおさらセカンドサービスは普段の練習から高い精度を意識して練習すべきです。

人間慣れる生き物なので、しっかり練習すればそのレベルで安定することができます。
ゆるいセカンドサービスの練習をしても伸び代はあまりないでしょう。
どうせなら高いレベルで戦えるようにセカンドサービスほど意識して練習してほしいですね!

実は筆者の場合はファーストサービスをフラットで打つときは、むしろセカンドサービスで回転を多くかける時ほどスイングスピードは出ていない。
むしろ、回転数をあげて思い切って振り切るセカンドサービスの方がスイングスピードは出ているはず!

みんなも最初はうまくいかないかもしれないけど挑戦してみてくれ!

リターン

サービス同様にリターンも非常に重要なファクターです。
サービスゲームを取ることが試合を勝つために必須なことだとしたら、リターンのレベルを上げることは常勝するためになくてはならない技術と言えるでしょう。

リターンで大切なことは無理をしないこと

これはどういったレベルでプレーをするかで多少変化しますが、高いレベルになればなるほどリターンは無理をしない。最小でシンプルなもので良くなってきます。

そもそも、高いレベルになればなるほど相手のボールは強烈になってきてスピードも上がります。
そうなれば自ら特別にボールにパワーを伝えなくても威力のある返球になることは想像できますよね??

そもそもリターンで多く回転をかけると言う人はそんなに多くはないと思うけど、元からフラットドライブでボールを打つ筆者の感覚ではリターンはラケットを打点に置くくらいのイメージ。

相手のサービスが強ければ本当に気持ち程度【10センチくらい??笑】前に入ってコンパクトに当てることを意識する。

もし、相手のサービスが強くなくてもそのスタンスは変わらず、前に大きく入ってスイングでパワーをあげるのでなく、体重移動でボールにパワーを伝えるようにしているな!

こう書くと本当に打点でラケットを止めてしまう方もいるかもしれませんが、あくまでイメージの話で最小限ながらスイングは筆者は行っています。
相手のボールに負けないように力の入る打点で捉えることを第一として、パワーを多く伝える場合はスイングで伝えるのではなくて、ポジションを上げて【ちょっとでいいですよ】体重移動で伝えると言うことです。

下がってリターンはしちゃいけないの??

これは人によってはOKで、人によってはNGと言うと思います。

筆者としては、ポジションを下げてのリターンも覚えては良いと思います。
実際に試合をしていてやばい合わない、ミスが多いとなれば実験的にポジションを下げることもあります。

しかし、先程のサービスでも触れましたが、やっていたらそのレベルに人間は落ち着きます。
前に入って高確率でリターンを捌けるようになれば、少ない力でしかも早いタイミングで相手にボールが返球することができます。プロレベルではなかなか難しい【サービスだけでポイントが終わる】ことかもしれませんが、プロほどのサービスがない庶民のテニスではリターン力は高ければ高いほど効果があります。

後ろに下がって深いリターンを打ってサービスの優位性を奪う思惑で使うなら良いですが、時間を割くのであれば、前に入ってコンパクトなリターンでコースを狙えるようになることだと思います。

いろんな考えがあるもんな!
ストローク力に自信がある人は下がって深いリターンを返してそこからストローク勝負でも良いとも言えるし、プレースタイルによって変わるものかも!

プレースメント

ラリーはしなくても良い【優位の間に押し切る】

サービスとリターンの精度が上がってくると有利な展開が多くなります。
そこで次に練習をして欲しいのが優位な展開でのショットの精度を高めることです。
ポジションを上げて打てるチャンスボールや、しっかりと時間を使って打てるショットです。
プロの世界では当たり前ですが、チャンスが来たら躊躇なんかしません。サービスを打ってチャンスボールをドカン。
試合を見ていればたくさん見ているでしょう。

大事なのはチャンスの間にどれだけ精度の高いボールをコントロールできるか。
サービス力とリターン力を鍛えたのちは、優位な展開が必ず増えてくるはずです。
相手にリセットをされない間にコースを打ち分けてボレーなりストロークなりで押し切る練習が必須です。

なので当然ですが、相手とラリーをする気は必要ありません。

相手のリセットボールへの対応はオープンスキルで対策

有利な展開で勝負したいけど、ロブやムーンボール、スライスなどで時間を作れてしまう。
筆者もシングルスをしている時に嫌ってほど経験しています。【体力ないのでできる限り短くポイントを切りたい】
そうした時に筆者が意識しているのは、いいボールが打てたらすかさずに前に入ることです。

そうすることで少なくとも甘いボールが来たらしっかりと打ち込む姿勢はできていますし、良い返球が来ても自分の打点でボールが打てます【身長を超えるようなボールは打たない】。

どうしても相手の不利な状況を脱するためのスピンショットやスライスは避けられないです。
まずは自分が良いボールを打てたらポジションを上げて甘いボールを取りこぼさないことが大事です。

もし、深いボールが来たら、そのポジションで返球できるオープンスキルを身につけましょう。
相手の深いボールに下がって甘いボールを返球してしまうと形成が逆転することもあり、返球を優先したい気持ちもわかりますが、その都度そういったボールに対しての返球の技術を学んでいきましょう!

サービス・リターンは試合で勝つには重要だが、テニスをする上で最も大事なのはボールをコントロールするスポーツという理解

プロの選手は当然に非常に強烈なショットを打ちます。
選手によっては打つコースは限定的だけどそのショットをひたすらに練習して精度を高めてトップに登る選手もたくさんいます。

しかし、筆者としてはテニス上達の最大のコツはボールをコントロールすることを念頭に置き、かつしっかりとラケットを振ることです。

しっかりとコースを選択し意図したところにボールを飛ばし、なおかつ多くの練習によって強く打っても安定感が出る。

まずは、ボールを打つ時にクロスでもストレートでもどっちでも打てる技術を身につけることを前提に置くのが大事。もちろん、コントロールと言っても当てるだけのコントロールではなくて打ち込んでのコントロールです。

入り口が強打のスーパーショットを打ちたいではなく、ボールをコントロールして尚且つ強いボールが理想ということですね。

どちらが欠けてもダメですが、もし、重要視するとすれば筆者の場合は、しっかりボールを打ち分ける意識だと思っています♪

そのためには来たボールに対して打ちやすいコースに返すのでなく、打ちにくいコースにでも意図してボールを運ぶという練習を心がけてみてください。

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