
今回は私の知っている限りですか名器と呼ばれるラケットをまとめてみたいと思います。私は20代後半であり学生時代に流行したラケットやしばらく頂いていたダンロップに偏るかもしれませんがご了承ください。
まず私がテニスを始める前の名器と呼ばれたラケットを見ていきましょう。まず私の中で名器といえばこれというラケットがプロスタッフ6.0です。
フェイスが85であり主な使用選手はピート・サンプラス、ステファン・エドバーグ、ロジャー・フェデラーなどの偉大なチャンピオン達です。
とくにサンプラスはセントビンセント島で製造されたプロスタッフをこよなく愛しておりセントビンセントの工場が閉鎖される際に300本まとめて購入したという逸話が残っています。このセントビンセント製は今では特に価値のあるラケットとして取引されておりそのホールド感は他のものとは全く違う独特のものであるそうです。
名器といえばというラケットで次に思いつくのはダンロップのMAX200です。
正直なところ全く世代ではなく先輩方に名器であると聞くばかりであまり知識はありませんが復刻が複数あることからも根強いファンがいるのでしょう。マッケンローが使用していたことで有名です。
続いてプレステージクラシックです。
主な使用選手はゴラン・イバニセビッチ、トーマス・ムスター、マラト・サフィンなどこれまた超有名選手です。打感が最高でこれまたファンの多いラケットですがイバニセビッチとサフィン使用のせいか豪快なプレーヤーが叩きつけて折っているラケットというイメージがあります。
サフィンなどはこのラケットにペイントをして現役時代ずっと使っていたという話も聞きます。
このプレステージ登場以前ヘッドの名器といえばというラケットがプロツアー630です。このラケットはPT57Aという選手用のプロストックの元となっておりアンディ・マレーなどが使用しています。
また今40代ぐらいの方が学生時代とりことなったラケットとしてプリンスのグラファイトがあります。
この画像は復刻版ですが当時はグラファイトを持っていたことがステータスだったといい、ローンを組んで購入した方もいたそうです。
ここからは私の現役時代のラケットが入ってきます。
まずヨネックスのマッスルパワーです。
このラケットはレイトン・ヒューイットの全盛期で世界ランクNo. 1であった時に使用していたラケットでマッスルパワーのポスターでガッツポーズをしているヒューイットがとてもかっこよかったです。
余談ではありますがヒューイットがポイントを取ったときCome on‼︎と吠えるのをジュニアの年代が真似したことで日本のテニス界ではカモンと吠えるプレーヤーが多くなったと言われています。40代の方などに聞いてみるとヨッシャなどの声が多かったと聞くのでたしかにその影響はあるのかもしれません。ちなみにスペイン語圏ではほぼ全てのジュニア選手がナダルのようにVamos‼︎と吠えます。
ヨネックスには赤ラケと呼ばれるRDti70というラケットもありましたがここでは割愛させていただきます。
私の学生時代周りではダンロップのラケットだらけでした。というのもダンロップは一定の戦績をおさめていたジュニア選手には安価で用具を提供していたため使っている選手が多かったのです。
その中でも人気であったのが300Gです。
柔らかいラケットでジェームス・ブレークなどの人気選手が使用していたことなどもあり多くのプレーヤーが使用していました。塗装が現行のプロスタッフにされているベルベットペイントに非常に近くしっとりしていました。
その次に流行したのはリムツアーSです。
このラケットは名古屋高校の成瀬選手や女子の奈良くるみ選手など強いジュニアが使うラケットというイメージが強くあり当時のジュニアはこぞって使用していました。
このラケットの後継でダイアクラスター、リムプロフェッショナルも大ヒットし試合会場でダブルス全員がリムということもめずらしくなかったです。
当時そのダンロップと2強を成していたのがバボラのピュアドライブです。
簡単に回転がかかり、パワーも出て扱いやすいという黄金スペックをラケット界に広めた革命児です。カルロス・モヤの全仏オープン優勝で『バボラ』というメーカー名とともに一気に有名になりました。
今でもピュアドライブは小売店が何百本仕入れても問題ないというほどの人気商品です。
そのピュアドライブと並んで人気ラケットとなったのがアエロプロドライブです。
これまたナダルの全仏優勝で有名になったラケットですが上の画像のモデルのときに1番シェアを持っていたように感じます。たしかに柔らかく使いやすいイメージがありました。
これまで歴代名器ラケットを紹介してきましたがこの他にもまだまだ名器と呼ばれるラケットはあります。是非探して使用しその良さを感じてみましょう。