【ヘッド:ボールの質にこだわりたいあなたに】グラビティ MP レビュー インプレ

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ズべレフのコメント

GRAVITY MPは、攻撃的プレーを求めるあらゆるレベルのプレイヤーのために開発されました。新しいグラフィン360+ テクノロジーを採用、エネルギーを最適に伝達するグラフィン360°と革新的なスパイラルファイバーのコンビネーションにより、しなやかでクリーンなインパクトを実現します。また、アグレッシブなプレイヤーを何より引き付けるのは、広範囲なスイートスポットと16/20ストリングパターンによる、パワーとコントロールの優れた調和です。同シリーズの他モデル同様、新しいフリップデザインが、コートでも注目を集めるでしょう。Endorsed by Alexander Zverev.

スペックで判断

重量(ストリング張り無しの場合: 295 g / 10.4 oz
ストリングパターン: 16/20
ヘッドサイズ: 645 cm² / 100 in²
グリップサイズ: 1-5
バランス: 325 mm / 0.7 in HL
長さ: 685 mm / 27.0 in
フレーム厚 22mm

スペックで判断する限りでは
ほとんどが黄金スペックであると言えます。

フレーム厚がやや薄いモデルではありますが、最近はちょっとずつフレーム薄くなる傾向があるようで
このぐらいのフレーム厚が今後、黄金スペックになるのかなと思っています。

グラビティー MP レビュー

実はこのモデルテスターに当たっていてだいぶん前から使用していました。
トップ画像はテスター用のデザインで販売されているグラビティとはデザインが異なるのでご注意ください。
記事を書くのをサボっていたので遅くなりました。

まず、フレームとしてかなりしなります。
打球感は柔らかいですがズシッとした重みのある打球感でした。

重みがあるというのがなんだかヘッドの変わりのない歴史のあるラケットだなって印象ですね笑

フレームがしっかりしなりますが、反発力はほどほどにあり重い回転量のあるボールが打てる印象です。
グラビティという名前がぴったりなラケットです。ボールスピードよりもボールの伸びや重さに焦点を当てたラケットで
速さとは別の爆発力のあるラケットです。

はっきりいってボールスピードに関しては他モデルのほうが優秀なものはたくさんあると思いますが、
グラビティ独特なボールの伸びがあるので甲乙つけがたいモデルです。

使用していて感じたのは走りながら打つボールにラケットのアシストを感じました。
フレームが硬いラケットや、ホールド感のないラケットはそういったときにスイング速度がないとコントロールが苦しいのですが、このグラビティを使っているときはそこまで早いスイングでなくてもラケットがしなってアシストしてくれる感覚をしっかりと感じることができます。

他のモデルと比較する

ピュアドライブ2018と比較する

ラケットの反発力は間違いなくピュアドライブ2018の方があります。
スピン性能もPドラ。

ですが、ボールを叩いたときの伸びはPドラに軍配上がりますね。
打球感としてはPドラの方があっさりしていて、グラビティの方がボールをしっかり持っていてくれる感覚があります。

グラフェンタッチスピード360 MPと比較する

まずはスピン性能はグラフェンタッチスピードの方がはるかにあります
スピードの方があっさりとした打球感でホールド感はありません。

一方でグラビティの方は柔らかさとホールド感、ボールの伸びがあります。
球餅が欲しい方はグラビティ。
あっさりした打球感でスピン性能が欲しい方はスピードを選びといいでしょう。

グラフェンタッチ360 ラジカルMPと比較

ラジカルは球離れが速く、振り抜きの良さが飛びぬけてよいモデルです。
今作のラジカルはかなり競技者モデルで、きれいに扱おうと思えばそれなりのスイング速度が必要なモデルとなります。
扱いこなせた時のボールの伸びとスピード感は比類ないレベルです。

それに比べるとグラビティはボールのスピードの観点では負けていると思います。
グラビティは柔らかさとラケットのしなりからくる伸びのあるボールが特徴的で、新作のラジカルに比べるとかなり扱いやすいモデルだと思います。

CX200と比較

グラビティに最も近いのではないかと思うラケットです。
比べるとCX200の方が反発力は強いといえると思います。

どちらもラケットのしなりからくる伸びのあるスピンで重いボールを打てるのが特徴ですが、その特徴をより色濃く出しているラケットがグラビティといっていいと思います。

プロスタッフ97と比較

プロスタッフシリーズもCV【カウンターベイル】が入っていないと今も柔らかくしなりがある打球感です。
逆にカウンターベイルが入るとしなる要素が少なくなるのが特徴です。
今回は普通のプロスタッフとの比較ですが、まずはラケットは両者とも柔らかくしなりがある打球感ですが、
プロスタッフは柔らかくホールドしたのちボールを弾いてくれる力が強いです。

一方でグラビティのほうがよりボールを持つ感覚が強く面とボールが接地している時間が長く感じます。
このラケットのしなり具合は好き嫌いが分かれるラケットだと思うので一度比べてみるほうがいいかもしれません。

グラビティー MPの適正テンションを考える

グラビティは柔らかく張ればよりラケットのしなりに加えてガットの柔らかさでとてもボールもちの良い感覚を持つことが出来ると思います。
私が使ったラケットもテンションが45ポンドで張り上げたものを使用したので柔らかい打球感でした。

モデルとして競技者向けのラケットになると思います。
なので高いスイングスピードを前提に話をするのであれば高いテンションのほうがより重く打てますが、
一般的な社会人が使うことを考えるとあまり高いテンションだとちょっとしんどいかもしれません。

もちろん硬いポリエステル、柔らかいポリエステル、ナイロンガットなのかいろいろあるのでちょっと分類わけします。

ナイロンガットは柔らかいポリと同じか少し高いテンションくらいでお考えください。

速いスイングスピード

【高校生でぶんぶんラケットを振る方や競技者レベルでプレーされている方を指します。】

硬いポリ

速いスイングスピードの方だったら48~56ポンドぐらいで張るのがちょうど良いと思います。
あんまり硬すぎると体勢の整っていない状態でのショットでボールが飛ばなくなりそうなのでベストな体勢の打ち心地よりもベースのスイングスピードで決めると良いと思います。

柔らかいポリ

柔らかいポリなら50~58の間で張るとちょうど良いと思います。

遅い~一般的なスイングスピード

【草トーナメントレベルの方を指しています】

硬いポリ

42-50ポンドの間くらいにしましょう。高いテンションで設定しすぎると苦しい体勢でのスイングが苦しくなります。

柔らかいポリ

柔らかいポリであるのであれば、46ポンド~くらいが良いでしょう。

グラビティー MPにマッチするガットを考える

特徴を色濃く出す

グラビティのしなりや球持ちの良さを活かすのであればガットも同じく柔らかくホールド感のあるガットが良いと思います。
同時にテンションも少し低めの設定にすることでラケットの特徴を活かすことができます。

バランスを整える

球持ちが良すぎる。もうちょっと球離れをさせたいと考えている方がいればガットの種類を弾きが良いガットにするか。
硬めのポリにすることでバランスを整えてあげることができます。
また、柔らかい部類のガットを張っていても、テンションをあげることで調節が効きますのでそれでも良いと思います。

このラケットの優秀POINT!

ラケットのしなりがピカイチ

ラケットのしなりに関してはとても秀逸なラケットです。
プロスタッフCVやブレードCVや他ヘッド関係、ピュアドライブなども含めフレーム自体はしならないタイプが多い中
CX200
プロスタッフ97
新作のブレード
などと同じしっかりラケットがしなるラケットです。

しなるタイプのラケットでは重量級パワーを出せるモデル

先ほど書いた
CX200
プロスタッフ97
新作のブレード
などのラケットもボールスピードや回転量などは使い手次第でとても優秀なラケットです。
グラビティはこの中でも回転の重みボールの威力など。
相手に良いボールを打たせないようにするような”ボールの質”のこだわったショットが打てるラケットです。

スライスとボレーの感覚がとても良い

”ボールの質”を特徴に上げましたが、質が良いのはスピンショットだけでなくスライスやボレーにも言えます。
スライスとボレーの回転量も出しやすいのでバウンド後の伸びが自然とだすことができました。

いかがでしたでしょうか。
扱いこなすのはやや難しい印象のラケットでしたが、ガットやテンションをあったものに出来れば扱いこなすことも充分に可能と思います。

”ボールの質”にこだわりたい方は一度試す価値があるかもしれません。

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いつもどおり、最安値が出るフィルターのかかったリンクを用意したので最安値が気になる方は下のリンクでご確認ください。
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最後にここまで読んでくださった方ありがとうございます♪

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