【ピュアアエロVS】バボラ インプレ レビュー 【柔らかく乗りながら高反発なラケット】

今回はバボラの新作ピュアアエロVSをブラックコード1.28で50ポンドで使用してみました。

商品詳細

テクノロジー

WOOFER SYSTEM

ウーファーシステム

世界が認めたウーファーのアドバンテージ。
ラケットとストリングの関係に着目し、ラケットとストリングが相互に作用するウーファーを開発。このストリングメーカーだからこそ実現したキーテクノロジーを1999年から主要ラインナップに搭載し、数多くのアドバンテージをバボララケットにもたらし続けています。

GT TECHNOLOGY

より安定したボールインパクトを実現
フェイス部の面剛性を一層強化し、ネジレを最小限に抑え、より安定したボールインパクトを実現。

CORETEX ACTIVE TECHNOLOGY

対象プレーヤーに最適なボール情報を提供
インパクト時にフレームやストリングから発生するさまざまな振動の中から、不要な振動を除去し、ボール情報として必要な振動だけを対象プレーヤーに伝達。エキスパートや上級者にはピュアで正確なボール情報の伝達を、一方、トゥイナー(中級者)には正確なボール情報の伝達だけではなく、振動を抑えた快適な打球感も同時に実現しました。

テクノロジーまとめ

テクノロジーとして新たに追加されたものは特にはなく、既存のバボラテクノロジーを使って作られたラケットです。

素材としてはカーボンスタビライザーが使われていて、安定性を高めているようです。

メーカー説明

スピンとさらなる正確さを求めるエキスパートたちに。

スペック

 

品番 BF101427
フェイスサイズ 98インチ
重さ 305g
フレックス RA70
バランス 315mm
フレーム厚 23.0〜26.0mm
ストリングパターン 16×20
推奨テンション 50-59ポンド
グリップ シンテックプロ
素材 グラファイト
グリップサイズ G2 3
定価 38000円+税
ネット最安値

スペック的には最近出ている中厚モデルよりはフレーム厚がありつつ、黄金スペックと呼ばれる反発系モデルよりはフェイスサイズを抑えているモデルです。フレーム厚的には完全に反発系ラケットの枠組みに入りつつ、ストリングパターンやフェイスサイズやバランスなどでコントロール性能をあげたいメーカーの思惑があるように思いますね!

インプレ

打球感

打球感としてまず感じたことは柔らかいラケットだと思います。
RA値が70もあるラケットだとは到底思えないボールのノリを感じました。

なのでスライスとボレーの感覚は非常に良いです。
強い反発力と柔らかい打球感のラケットで楽にボールは飛ばせると思います。

反発性・ボールの伸び

反発性に関してはとても強いと感じました。
今回はブラックコードに50ポンドで張り上げて使用しましたがちょっと飛びすぎたので次回使うときはテンションを53ポンドくらいに調節すると思います。

ボールの伸びはいまいちだと思います。
スピンがしっかりかかるためもありますが、ボールがちょっと浮き気味、伸び不足を感じました。
当て方を変えてよりフラットに近い打ち方をするとオーバーしやすくなり、テンション設定を今回はみすった感じですね。笑

反発力が強いのにボールの伸びがいまいちってどういうことやねん。
いっつも気になってんねんけど。

反発力が強いからボールも伸びるというわけではなくて、個人的には相手方向にボールが伸びて威力のあるボールと反発力があって跳ぶのとでは違うと考えています。

ピュアアエロVSは反発力は強いが相手方向にボールが伸びていてとりにくそうにしている感じは見られなかったです。

スピンアシスト性

スピンアシスト性は強いラケットだと思います。ですが、グリップによって感じ方は違うのではないかと思います。
私のグリップはウエスタンよりも薄いセミウエスタンくらいなのですが、そうなるとしっかりスイングしたときにはスピン&スピードでとんでもないボールが飛んでくれましたが、軽く当てた状態ではボールの飛びの方が気になってコントロールが難しく感じました。

一方で一緒にテニスをしていたウエスタンよりもちょっと厚いくらいの全国プレーヤーは、スピンがかかりやすいと言っていました。

個人的にはスピンアシスト性よりもボールの反発力の方が強いのではないかと思います。

インプレ まとめ

ラケットとして柔らかさと強い反発力があるラケットである意味特殊なケースです。
ボールの伸びはそこまで伸びが強いラケットと比べるとそこまで感じませんでしたが、
ラケットの反発力を利用して比較的に楽にプレーをしたいという方にはとてもお勧めです。

またスピンも厚いグリップならしっかりとアシスト性を享受できるモデルだと思います。

フラットドライブ主体のプレーヤーは反発力との兼ね合いをテンションやガットの種類で調節する必要があるのではないかと。

他モデルと比較する

ピュアストライク100

ピュアストライク100とピュアアエロVSを比較すると
打球感の柔らかさや乗る感覚、反発力に関してはピュアアエロVSの方が強いと感じました。
ピュアストライク100もボールが伸びるラケットかと考えるとそうでもないと思いますが、VSと比べた時にフラットで打った時のボールの伸びを感じます。

単純なボールスピードで考えるとVSの方が優秀で、ピュアストライクの特徴を色濃くしたラケットのイメージあります。

しかし、一方でコントロールのしやすさや安定感という意味ではピュアストライク100の方が優秀であると感じています。

今ピュアストライク100を使っていてより反発力やボールの乗り感が欲しい人はピュアアエロVSでもいいかもしれませんね!

ピュアアエロ2016

初代ピュアアエロはフレームが硬い代わりに素晴らしい反発力とボールスピードを提供してくれるラケットです。
癖が強いラケットではありますが、はまっているひとはいまだに愛用している人もいるくらいです。

比べると反発力という意味合いでは同じくらいのレベルを持っているVSですが、バウンド後のボールの伸びで考えると初代のピュアアエロの方が優秀かと思います。

その代わりに柔らかさは圧倒的にVSなので現在初代を使っていて柔らかさが欲しいという方は乗り換えを検討しても良いかもしれません。

ピュアアエロ2019

ピュアアエロ2019は初代ピュアアエロに比べてフレームの柔らかさが強化された一方でボールスピードや反発力は抑えられているモデルだと考えています。

VSと比較するとフレームの柔らかさはVSの方があると思います。
ボールのノリ感もVSの方が強くどちらが楽に飛ばせるかと考えるとVS。

VSはカラーリングが女性向けではないですが、柔らかさや反発力、ボールの乗り感を考えると女性にピッタリのラケットだと思います。

初代ピュアアエロVS

初代ピュアアエロVSと比較するとこの新作のVSは全く違うラケットといっていいと思います。
柔らかさと反発力も全部新作の方が上です。

しっかりと打った時のボールの伸びは旧作の方が圧倒しておりますが、扱える人は少ないと思います。【テンションを40ポンド前半くらいに設定していれば楽に扱えますが50ポンド代では少ししんどいでしょう。】

違いすぎる後継モデルになるので新作が出たと飛びつくのは危険なモデルチェンジです。

ピュアドライブVS

この2モデルの違いを知りたい人もいっぱいいらっしゃると思います。

二機種を使って一番感じたことはボールの伸びの違いです。
ピュアアエロVSは強い反発力があるものの相手方向に伸びるボールは打ちずらいです。
一方でピュアドライブVSに関しては、スピンアシスト性能はピュアアエロVSに比べると劣りますが、
ボールスピードと伸びがしっかりと出ます。

柔らかさとボールの乗り感はピュアアエロVSの方があるので
柔らかさとボールの乗り感と反発力が欲しい方はピュアアエロVS
ボールスピードとボールの伸びとコントロールが欲しい方はピュアドライブVSの方を選ぶと良いでしょう。

ピュアドライブ2018

ピュアドライブ2018とピュアアエロVSの違いで感じるのは打球感の柔らかさと乗り感はピュアアエロVSの方が強く感じました。

ピュアドライブ2018は強い反発力もありますが、強いスピンアシスト性能も感じます。
一方でピュアアエロVSは強い反発力と柔らかさを持ちますが、個人的にはピュアドライブ2018よりもスピン性能は抑えられていると感じられています。

柔らかさとボールの伸びとボールスピードはピュアアエロVS。
反発力とスピンアシストを求めたい方はピュアドライブ2018にするとよいと思います。

プロスタッフ97CV

プロスタッフ97CVは打っていてパワーロスを若干感じますが、プレー全体がまとまるラケットです。
一方でピュアアエロVSに関しては反発力が強く逆に飛びすぎてコントロールが難しいときがあります。

同じく柔らかい打球感のラケットですが、特徴としては大きく異なるラケットです。
現在ピュアアエロVSを使ってミスが多い方はプロスタッフ97CV
プロスタッフ97CVを使ってボールの伸びが欲しいと感じている方はピュアアエロVSを使うと良いかもしれません!

イーゾーン100

どちらも柔らかさを感じることのできるラケットですが、
ボールの乗り感と柔らかさ、反発力を感じやすかったのはピュアアエロVSの方でした。
一方でイーゾーン100の方は十分な反発力と面の安定性からくるコントロールのしやすさ、スピンアシストなどのバランスが整っている印象です。

ファントム100

ファントムとピュアアエロVSを比べると柔らかさとボールの乗る感覚と反発力はピュアアエロVSの方が圧倒的にあると思います。

である一方でファントムは素晴らしい面の安定性からくるボールのコントロール性能とボールの伸びがあります。
ピュアアエロVSは個人的には若干コントロールがあれるので両モデルのコントロール性の違いは大きいと思います。

柔らかさと反発力、ボールの乗り感が欲しい方はピュアアエロVS
コントロール性とボールの伸びが欲しい方はファントム100を選ぶと良いでしょう。

ピュアアエロVSの処方箋

今回はブラックコードを50ポンドで張ったのでちょっと飛びすぎた傾向がありました。
52-53ポンドくらいで張れば飛びも収まって丁度よくなると思います。

また、反発力が強いラケットなのでガットの種類としてはやや飛びを抑えたガットの方が良いかもしれません。
私が次回このラケットにガットを張るときは、
ツアーバイト
ポリツアースピン
のようなガットを張ると思います。

皆さんももし、ピュアアエロVSを使って飛びすぎると感じたのであれば飛びを今使っているガットよりも飛びを抑えたガットにするかテンションで調節してみてください!

このラケットの優秀ポイント

強い乗り感と柔らかさ

このラケットを使っていて最も感じたのは反発力ですが、ボールの乗り感と柔らかさは素晴らしいものがあります。
なのでスライスやボレーの感覚は素晴らしく、反発力も相まってどちらも非常にショットしやすかったです。
自分でボールの飛びをしっかりコントロールできるアダルトなプレーをする人にはばっちりなラケットだと思います!

強い反発力を利用してプレーすると〇

強い反発力をもちつつ柔らかさも抜群にあるラケットなのでこのラケットの特性を利用したいプレーヤーにピッタリなラケットです。

個人的にはビタスやグリンタでややパワー不足を感じている人にGOODなラケット。

ややグリンタ、ビタスの方が柔らかく感じると思いますが、パワーがしっかりと感じられ、ボールの伸びの不満は大きく解消されると思います!

女性やテクニカルプレーヤーにぴったり

個人的に感じたのがこのピュアアエロVSはテンションの設定をしっかりして使えば面をしっかり作れるプレーヤーにとって恩恵の大きいラケットだということです。

女の子は面を作るのが上手ですし、テクニック系のダブルスプレーヤーにもとてもあいそうだと感じました。

今試合をしていてちょっとボールの飛びが足りないな。だとか、もう少し乗る感覚が欲しいなと思われて折る方がいたら試す価値のあるラケットだと思います!

終わりに

いかがでしたでしょうか!

飛ぶのに柔らかさも抜群にあるラケットで、なかなかに特殊なラケットです。
現在柔らかいラケットを使っていて反発力も欲しいと感じている方におすすめできそうなラケットです。

もし、私と同じように飛びすぎると感じた方はテンションやガットの種類などで調節してみてください!

最後にここまで読んでくださった方ありがとうございます♪

ピュアアエロVSをラボする

ハイパーG【2020/07/27】

筆者には50ポンドの天候は晴れ。
コートは若干湿ったオムニコートで使用させてるぜ!

ハイパーGはちょっとパリッとしたスピンアシスト性が素晴らしいポリガットです。

実際に使った感想としては柔らかいピュアアエロにパリッとしたハイパーGの組み合わせはとても打球感としてよかったです。

個人的にはまだピュアアエロVSの反発力の方が強い印象だったので次回張るならテンションは53ポンドくらいにするでしょう。

組み合わせとしては非常にあっていると感じました。
ピュアアエロVSを使っている方は是非一度試してみてください♪

POINT!

・ラケットとガットで打球感のバランスを整えてくれる
・強い反発力をスピンアシストで抑えてくれる【50ポンドではまだ反発力のが強い】
・黄色と緑の配色は意外とかっこよかった

次回は筆者にRPMパワーでも張らせてインプレさせるから期待して待っててくれ!

RPMパワー【2020/07/28】

RPMパワーの狙い
①反発力の強いピュアアエロVSと低反発なRPMパワーでバランスさせたかったから。
②柔らかいピュアアエロVSと硬いRPMパワーとバランスさせたかったから。

RPMパワーを50ポンドでピュアアエロVSに張り上げたぜ!

反発力の強いピュアアエロVSに対して反発力の低いRPMパワーでの実験でしたが、
50ポンドではまだピュアアエロVSの反発力が優っていたと思います。

とはいえ、昨日使ったハイパーGよりはボールの収まりはよく、リターンの時などの安心感はありました。
個人的に気になったのはサービスの収まりにかなり注意を払う必要があったことです。

打ち心地は硬くはないですが、パリッとしていてハイパーGの時より少ししっかりしていて低反発なイメージでした。

テンションは53ポンドくらいがちょうどよく、昨日使ったハイパーGなら55ポンドくらいがちょうど良いのかもしれません。

RPMパワーの結果

・50ポンドではまだ十分な反発力があった。【もう少し高いテンションの方が無難かも】
・打球感は硬くなくまだ柔らかい部類。
・ストローク時は少し飛ぶなーくらいの感覚でしたが、サービスはかなりオーバーに注意した。

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