
Contents
テクノロジー
テキストリーム×トワロンテクノロジー
第二世代テキストリームカーボン。
テキストリームに新たにアラミド系繊維の一つである「トワロン」を組み合わせたハイブリッド素材。
通常のテキストリーム以上の剛性を持つことで、「球持ち感」を持たせつつ「スピードアップ」させることに成功した。1:シャフトのフレックスを硬くすることなく、フェイスのねじれをさらに減少。
パワーとコントロール性のアップ2:フレームの戻り(復元力)が向上。
ボールスピード、玉持ち感のアップ
3:不快な振動を低減
打球時の快適性アップ4:衝撃吸収性に優れる
ヒジや手首への優しさアップ
ATS【Anti-Torque System】
シャフトに加え、フェイスの10時と2時にTeXtreme×Twaronを配置することで、ラケット上部の剛性が増し、ボールの推進性とコントロール性がアップ。
さらには、振動吸収性が増し、クリアな打球感で「掴んで弾く」性能が向上。
CTS
グリップ上部からフレームトップ部にかけて均等に厚みを増していくフレーム形状により、スウィートエリアがトップ方向へ拡大します。さらに、フレックスポイントから打球点までの距離が長くなるため、フレームのしなりによるパワーがアップします。
EXPAND HOLE
グロメットホールの径を大きくし、ストリングスの接点をフレームの外側にすることで、ストリングの動きをスムーズにしてスウィートエリアをフェイスの全方向に拡大します。
2PIECE SLOAT
インパクト時の衝撃を軽減し、ストリングスの振動を抑える2ピース構造のスロートを採用。
New O-Port
スウィートエリアが広く振り抜きのよいOポートをグロメットレスで搭載。打球感をクリアにし、スウィングの力をダイレクトにボールに伝えます。
スペック
商品番号 | 7TJ105 |
商品名 | BEAST o3 98 |
発売時期 | 2020年6月 |
カラー | ブラック |
素材 | カーボン+テキストリーム×トワロン |
フェイスサイズ | 98インチ |
重さ | 300g |
バランス | 320mm |
長さ | 27インチ |
スイングウェイト | 288 |
フレーム厚 | 25-23-22mm |
グリップ | RESI TEX PRO |
グリップサイズ | 1・2・3 |
パワーレベル | 900 |
ストリングパターン | 16×20 |
推奨テンション | 42-50-58lbs |
推奨ストリング | TOUR XX SPIN |
カバー | 専用スライディングバッグ【ブラック】 |
パーツセット | V4006920 |
スマートセンサー | 対応 |
生産国 | 中国 |
定価 | 37400円【税込】 |
インプレ
ビースト98とは全く違う打球感でo3の特殊な打球感をすごく感じるモデルです。
ボールの重さや振動をあまり感じずにボールを打つことができ楽で優しい打球感というイメージです
シングルスの練習試合でも使ったのですが、振られた時に少ない力で深いボールを打てました。
あまり厳しいボールを打とうとしたのではなく、コンパクトに合わせるだけのショットですが、ラケットのアシストを感じられました。
ボールの伸びに関しては飛びが優秀なだけに自分のスイングのパワーを伝えすぎるとアウトしてしまいそうですね。【ガットの反発性やテンションを変えて調節すると変わります。】
今回の使用環境であるパリッと系黒ポリ50ポンドでは威力よりも反発性が優っている印象です。
シングルスの試合中フォアハンドリターンの時にふられてロブみたいな打球になってしまって普段であればあーアウトだなーというボールが不思議と収まりました。相手のサービスがよかったのでスピンをかける余裕もなかったのですが、ラケットがうまいことアシストしてくれているのだと思います。
スピンアシストも良好でボールもよく落ちてくれるのですが、ボールの伸びや重さに関しては特別に強くないのではないかと思います。
フラットでパンパンとこちらで消費するパワーを少なく楽に攻め込むスタイルに向いてもいますが、その際にボールの伸びは他の特化したラケットに比べると少ないと思います。
少ない力でコースをどんどんついていくスタイルにはとても良さそうです。
クルム伊達選手みたいなイメージですね。
そうでないのであればスピンをかけて安定感を出しつつじわじわ攻めていくスタイルに向いていると思います。
POINT
- 弾き感が強いラケット
- 打感は硬くない
- 反発力は高い
- 面の安定性○
- スピンアシスト○
- ボールの伸びは△
各ショットで見る
サービス・スマッシュ
インパクト時の面の角度に注意する必要があります。【いつもより伏せ気味のイメージ】
また、弾くのが早い分短い時間でボールにスイングの情報を多く伝えないといけません。
ちょっと速めのスイングスピードを意識することで良いボールが打てます!
ストローク
深さが自然と出るラケットなので回転量や当て方を調節して使いましょう!
ボレー
しっかりと回転数や当て方を調節して相手に攻めさせないボレーを意識するとうまくいくと思います。
苦しい状態でも当てれば自然と飛ぶ反発力があるので自分からミスしにくいという安定感は出しやすいラケットです!
チャートで見る!
反発力 |
|
スピン |
|
伸び・威力 |
|
柔らかさ |
|
コントロール |
|
振り抜き |
|
他ラケットと比べる
ビースト98
まず大きな違いは打球感で、ビースト98の方が打ち心地があって球持ちが長く感じます。
O3の方は、弾きが強いラケットなので大きく違う点ですね。
また、ボールの反発性に関してはO3の方が少ない力飛ぶ力が強いと思います。
ボールの威力や伸び、重みは明らかにビースト98の方が優秀と考えています。
この2モデルで悩んだ時にはパワーか楽さで選ぶことになりそうですね!
ファントムグラファイト107
ですがファントムグラファイトが柔らかくボールを持つ傾向のラケットであるのに対して、O3は弾き感が強いラケットです。
反発力とボールの伸びの観点ではO3の方が優秀だと感じています。
一方で柔らかさとスピンアシスト性、ホールド感などはファントムグラファイト107です。
どちらもラケット全体で見れば優しいらけっとですが、より優しいのはファントムグラファイト107だと感じています。
SX300
2モデルの違いを考えるとSX300の方が弾き感が強く、スピンアシストに特化していると思います。
ボールの伸びや重さが出やすいのはビーストO3ですかね。
SX300でちょっとボールの伸びが足りないと感じている人ならビーストO3 98は試してみてもいいかもしれません。
ビースト O3 98の処方箋
そうなってくると低反発なガットに変えて打ち込むか、今のガットでテンションをあげて打ち込むかになってくると思います。
もしお使いになって同じ感想を持ったら今使っているガットを変えるか、テンションをあげてみてください!
どんな人にオススメ??
イメージとしては
反発力の順番
ビーストO398>ビースト98>ファントム100
ボールの伸び
ビースト98>ファントム>ビーストO398
スピンアシスト性
ビーストO3 98>ビースト98>ファントム100
キーとなるのは面の安定性です。
もともとヨネックスは面の安定性が良いラケットでしたが、ごまかしが聞かない印象でした「最近はそうでもないラケットも出ている」
プリンスのこの三機種の良いところはある程度ごまかしも効かしてくれつつ面の安定性が高いことです。
個人的にはビーストO3は最も反発力が強いのでテンションやガットでの調節は必要ですが安心してプレーできる楽なラケットだと思っています。
なのでそういったラケットが良い方は試してみる価値があるかと思います。
終わりに
POINT
- 弾き感が強いラケット
- 打感は硬くない
- 反発力は高い
- 面の安定性○
- スピンアシスト○
- ボールの伸びは△
楽にプレーできながら面の安定性に優れたラケットです。
器用になんでもこなしやすいラケットでもありますので、一度試してみてはいかがですか?