【重要】テニスはクローズドスキルではなくオープンスキルを磨くスポーツ

この記事でわかること

・試合で勝つために必要な技術とは何か。
・普段の練習メニューを改めて考える必要があること。
・オープンスキルとクローズドスキルについて。

今回は試合に勝つために不可欠なオープンスキルとクローズドスキルについて記事を書いていきたいと思います。

オープンスキルとクローズドスキルなんて初めて聞いたぞ!

クローズドスキルとは??

クローズドスキルとは

・外的要因にほとんど左右されない状況下で発揮されるスキル。
・変化が少なく、予測することが比較的簡単なもの。
・自分のペースで進められるもの。

ゴルフ・アーチェリー・水泳・陸上・体操・ダーツ・弓道・ボーリング・スキー・スケート
などのスポーツはクローズドスキルのスポーツと呼ばれています【まだまだあるでしょうが思いつきません】対戦相手の影響がないですし、その他外的要因が少なく自分次第の要素が強いスポーツが当てはまりますね!

テニスにはクローズドスキルは必要ないのか??

サービス【サーブ】はクローズドスキルのショットになりますね。
相手の邪魔はないですし、外的要因として考えられるのは日光か風くらいのものです!

オープンスキルとは??

オープンスキル

・外的要因に影響される状況で発揮されるスキル。
・常に状況が変化し、予測が難しい環境で行う運動。

テニスはもちろんサッカーやバスケ、野球、バレーなど多くのスポーツに該当します。
対人スポーツはオープンスキルが多く求められるスポーツと言えるでしょう!

テニスで使うオープンスキルってどんなのがあるんだ??

サービス【サーブ】以外のショットはほとんどすべてオープンスキルになります。
リターンもストロークもボレーも相手のショットの深さ、威力、回転数など様々な要素を瞬時に判断して返球しないといけないスポーツなんですね。

テニスってめっちゃ難しいスポーツじゃん。

それぞれ他のスポーツも難しいところはありますが、テニスも突き詰めていくと非常に奥が深いスポーツだと思いますよ!

テニスの1ポイントの間に起きること

【サービス側】
センター・ワイド・ボディどこに打とうかな。
回転の種類はスライス・フラット・スピン。
速度はどのくらいで打とうかな。
ということを決める。

【リターン側】
コースはどこにくるかな。
球種はどんなのだ。
速度は速いのか遅いのか。実際に相手がサービスを打ってきたら瞬時にボールを判断して当て方を調節して返球しないといけないぜ。

【センターにスピンサービスを打ってきた】
バックハンド引っ張るのは間に合わないから逆クロスに合わせてスピンショットで返すことに。

逆クロスに深いボールが返ってきた!
スピンもかかってそうだし高く跳ねそうだから、ライジングでストレートに返球しよう!

リターンは深いところに返ったな!ポジションをさげずに打ち込んできそう!
相手はフォーム的にクロスに引っ張るには苦手そうだし、ポジションがボールから離れてるからストレートにきそうだな!【というふうに予測します】【選手を分析することも大事だぜ!】
ストレートに返球しても相手いるしボールも速いしクロスにフラット気味にカウンターだ!

低い弾道でボールが行ったしストレートの返球は難しいからクロスかな。
うわっ厳しいボールがクロスにきた。体勢悪いしクロスにスライスで返球しよう。
相手がスライスの構えをしたらさっきからクロスが多いから回り込んでストレートにつぎは打とう!
【ここでポジションはセンターまでもどらず回り込みの準備で少し左側にいます。】

さぁどっちに打ってくるかな。
構えはスライスだしクロス方向っぽいな。【一般的にスライスはクロス方向への返球が多いぜ!】
あーボール低い。いいスライス。打ち込めないしスライスでクロスに返球しよ。

思惑通りクロスに返球きた!
余裕もあるし、逆クロスではなくてクロス【この場合ストレート】方向に引っ張ってウィナーか次にボレーで決めよう!

うわあいつ回り込みやがった。
どっち打ってくるかな。しっかり肩が入っててコースがわからねぇ。あいつ引っ張るの得意じゃないから逆クロスだろ。。。あっ引っ張ってきた。【失点】

実は今までのやりとりをいちいちポイント中に考えていてはもうポイントを失っています。笑
体が勝手に反応するくらいに膨大な練習量を重ねて自然【当たり前のように】とできるようになったら本物なので頑張りましょう!

テニスにおける外的要因

相手の打つボールの球種・伸び・高さ

テニスがオープンスキルのスポーツなのは相手が打ってくる様々な球種に対しその都度、打ち方が変わるからです。

相手が打ってきたボールが深くて下がる時間がなければライジングですし、あさければ前に入らないといけない。
スピン回転がよくかかっているなら高いボールを予想しないといけないですし、スライス回転であるならば跳ねないボールを予想しないといけないです。大事なポイントはボールに対してどういう角度で面を合わせるかを気が遠くなる経験数を重ねて習得することです。

サーフェイスの違い

ハードコートは球足が早くて跳ねる。
クレーコートは球足が遅い。
日本では人工芝メインですが、球足が遅くて跳ねない傾向があります。
サーフェイスによる違いも一応あります!

外的要因を予測するためのPOINT

相手のフォーム

詳しくは後日別のページを設けて詳しく書きますが、体にスイングが体に巻きつく形のスイングをしている選手はアウトサイドインのスイングになりがちです。こういう打ち方の選手はクロス方向にボールを飛ばすのが苦手なことがおおいので、引っ張るフォアハンドが苦手というケースが多いです。
こういった情報を持っているだけでまぁストレート方向だな。逆クロス方向だなという予測が立てれるようになります。そうでなくても、相手を分析することで特定のパターンで多く打つコースというのは見えてくるので意識的に見てみましょう!

肩が入らず開いた状態ではクロス方向に引っ張るのが難しいので、逆クロス方向への打球が多いとかもあるぜ
【それを逆手にとって一気に体を反転させて引っ張ってくる上級者も一部いる。】

原則を狙う【パターン】

クロス方向にきたボールはクロス方向に返しやすいです。
バックハンドをクロスに返球したらクロスに返球されるパターンですね。
例えばフェデラーはバックハンドが深いところに打てると回り込みを積極的にしますし、
スライス合戦などになった展開でもクロス返球が基本なので回り込みが多くなっていると思います。
【これも研究されれば逆にストレートに返球されたりします。錦織選手はバックハンドのストレートが得意で型を崩しに行っています。】

オープンスキルを上達させるコツ

日本はクローズドスキル中心の練習メニューが多いとされています。
最近はレッスン内容が変わりつつあってオープンスキルメインのスクールもありますが、まだまだレッスンはクローズドスキル中心だと思います。
【コートの面数が少なかったり、料金が高かったり、日本特有の問題があるのがメイン理由】
筆者はクローズドスキルもすごく大事だと思っているのでそれがけっして間違っているとは思っていません。

で、オープンスキルはどうやったら上達すんの。

オープンスキルを上達させる方法はいたってシンプルです。
とにかく試合をすること。
日本のジュニアは試合をする数が少ないと言われています。
練習の中に多く試合を取り入れることで自分の苦手がわかり、改善することができます。
2対1の練習とかでも良いですね。実践により近い形で練習することが大事です。もっと言えばクローズドスキルで学んだ適切なフォームを試合の中で実践すること。
筆者がクローズドスキルの練習も大事だと言っているのは、正しいスキルを実践で使えるレベルまで持っていくことで、最終的にさらなる高みを目指せると考えているからです。

なるほどな!
他にポイントはないんか??

先ほども軽く触れましたが、
ボールに対して適切な面の作り方をしないといけないので、
深くて伸びのあるボールに対してする面の角度と深くて跳ねるボールの角度、深くてスライス回転のかかった低いボールに対してする面の作り方は違います。スイングの仕方が違うと言っても良いですね。クローズドスキルでここまで深く掘り下げてレッスンしていれば問題ないのですが、一般的な球出し練習では一種類のボールを打つことが多いので、練習不足かもしれません。

オープンスキルの練習【試合】ではこういった様々なパターンに対して自分で自分に問いかけて答えを探していくことも大事です【もしくは近くのコーチに聞くやユーチューブで見る】

筆者も後日個別にどういう対応が良いのか記事にしたいと思っています。

なるほどなー

とにかくポイント中はいろいろ考えないこと。
ボールごとへの対応を体にしみこませることが上達への最大のポイントです。
そのために普段の練習からオープンスキルを意識した練習をしましょう!

IMPROVEのカテゴリーではこれから上達するための筆者なりの正しいフォームやスキルについて書いていきますね♪

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