テンション設定の決め方【テニスのガット】

今回はテニスのテンション設定の決め方について筆者の考えを書きたいと思います。

高いテンションと低いテンションの違い

高いテンション

テンションを高くすると打球感は当然に硬くなります。
一般的にテンションを高くすると飛びが収まると言われていますが、本当は反射する角度が低くなるらしいです。【実際使ってて飛びが収まるのであまり気にしなくても良い】

アウトが多い人は、テンションを高くすることで飛びを抑えられるとなっています。
【スピンを多くかける人はテンションを下げることで回転数を上げて収めるという考え方もあり】

また、高いテンションにすればするほどスイングスピードを求められる傾向があります。それは、ガットを動かすのに強い力が必要なことが主な理由だと考えています。【スピンをかけるため】

あとはガットは、どうしても張った瞬間からテンションのロスが始まっています。
一度使うと人によっては3-4ポンドは下がるみたいなので数か月、半年単位でガットを張り替えないという方は最初は硬いのを我慢【怪我をしない程度に】して高めのテンション設定の人もいます。

筆者的には怪我をしてはテニスを楽しめないので丁度良いテンションで張り替えて業界の言っている3か月に一度の張替を推奨しています。

若い間は多少の無理もできるけど、テニスを長く楽しむには怪我をしない程度のテンション設定が肝だぜ!

低いテンション

低いテンションは、一般的に飛びやすくなります。【反射角度があがるため】
またガットが動きやすくなるためにひっかかりを感じやすくボールの持ち上がりも良く感じます。

フラットベースのショットを打つ方だと低すぎるテンション設定ではボールが飛びすぎてアウトになる【筆者がそれです】なので、フラットベースの人の方がテンション設定には敏感にならないといけないですね。

スピンを多くかける人は、ガットが動きやすくスピン量も多くなるので安定感は出しやすくなります。【スピン過多の場合は伸び不足にならないように打ち方の調節も必要だと思います。】

スピナーは低いテンションが好きな場合も多いぜ!

筆者の周りのテンション設定

だいたいこんな感じ

・男性で47-53ポンド
・女性で44-50ポンド

筆者の周りだとこのくらいのテンション設定が多いです。

思ったよりも高いセッティングはしないですね。
昔はテンション高いのがかっこいい説みたいなのがあって60ポンドくらいで張っている人が多かったのですが、現在は低いテンション設定が人気となっています。

もちろん、ラケットにもよります。
一般的にインチが小さかったり、フレーム厚が薄いラケットは柔らかいポリや、ローテンションで張る場合が多いです。

季節によるテンション設定

FX500×ハイパーGを例で考えると

・真夏【30度越え】→52ポンド
・春・秋【15前後】→49ポンド
・真冬【5度前後】→47ポンド

筆者的にはこれはとても大事だと思います。
例えば【2020年】夏からインプレを始めたFX500ですが、当初は30度くらいの気温でプレーしていて52ポンド設定のポリで丁度よさを感じていたのですが、10月末になって気温が低い日は10度くらいです。

今も52ポンド環境でプレーしていますが、硬さがかなり気になってきました。
できるだけガットのインプレは同じテンションでしたいので頑張っていますが、そろそろテンションを下げた環境でインプレをする必要があります。

感覚としては夏と冬で最大で5ポンドくらいの差があっても良いと思います。
例えば真夏【30度前後】でちょうどよかったセッティング【52】ならば真冬【5度前後】ならば【47ポンド】くらいが良いんじゃないかと思います。

頻繁にガットを張り替えない人は張替に出す季節も考慮してテンション設定を決めることをおすすめします♪

日本は四季があるからそれにあったテンション設定が必要ってことだな!

あくまで筆者の場合のテンション設定なので、皆さんは皆さんに合ったテンション設定を元にお考え下さい!

素材によるテンション設定

例えば、フレームが硬くてガットも硬い【ポリ】の場合は、硬い×硬いのセッティングになるので高いテンションだと怪我につながります。

逆に飛ぶラケットに飛ぶガット【反発力が強い】に緩いテンションにすると一般的には飛びすぎてコントロールが難しいとなります。

なのでいつもより硬いポリを張るのであればそれを加味して少し低いテンションにすると違和感が生じにくいでしょうし、逆にいつもより柔らかいポリを使うのであれば少し高く設定してあげればよいと思います。

違いを感じたいのであれば同じテンション設定が好ましいですね!【インプレするならの場合】

ラケットとガットの組み合わせによって本当にいろいろな打球感や飛び方が生まれます。
詳しくは個別のラケットやガットのインプレを見ていただくと筆者なりの意見がかいてあるので、お使いのものがあれば見てみてください♪

打ち方でのテンション設定の違い

フラットベース

筆者がそうなのですが、あまり低すぎるテンションではボールの回転数がそこまで多くないので飛びすぎるとコントロールが難しいです。特にとっさの場面でのアウトが増えたり、余裕がなく力んでしまう場面でのアウトですね。

極端に低いテンションでなければ大丈夫なのですが、ある程度スイングパワーがある方でフラットベースの方は低すぎるテンション設定は調子を崩すのでご注意ください!

スピンベース

スピンベースで厚い当たりをしながら打つ方なら高いテンションでもガットを動かせるので食いつき感からの柔らかさを感じることができますが、

そうでない場面も当然試合の中では起きてくると思います。
そうしたときに薄い当たりになった時に高いテンションではボールが思ったよりも飛んでくれないという経験は皆さんされてきたと思います。

なのでスピナーの方は意外と低いテンション設定を好まれる方が多いのではないかと思います。
【もちろん元からガットの滑りの良いものを使っていたりするとちょっと意見も変わってくる】

あまり低すぎるテンションはスピナーの方でも良くはないと思いますが、万全の時とそうでもないときのガットの反応を考えてスピナーの方はテンション設定をすると良いのではないかと考えています。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
テンション設定はラケット、ガット、季節、打ち方【実はサーフェイスでも変わります。】によっても変わってくるので自分にあったものを探すのはかなり難しいと思います。

テニスはなにより怪我をしないで長いスパンで楽しんでもらいたいので、あまり高すぎるテンション設定は筆者としては控えていただきたいです。

標準的なテンション設定か少し低めのテンション設定で年に三回くらいのペースで張り替えるのを個人的には推奨したいです。

テンション設定って奥が深そうだな。
みんなも怪我しないように気を付けてくれ!

ここまで読んでくれてありがとよ!

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